本物の再現にこだわったカップ麺

僕はカップ麺が好きです。学生・独身の頃には、主食に・おやつに食べてきました。趣味といってもいいかもしれません。
しかし一般的に、カップ麺は健康に悪い!というイメージがあります。それは、塩分が高く脂質が高いためです。
そんなイメージに反するカップ麺も存在します。ノンフライ麺であっさり仕立て。近年ではそのような商品も増えてきました。
各社からラインナップが増える中、僕が最も好きなカップ麺のシリーズが「凄麺」なのです。
ゆでたての旨さ、再現!まるでお店のラーメンのような本格的な味を追求した、ノンフライのカップ麺シリーズです
ヤマダイ様公式Webページ
凄麺エントリーの目的
健康に良くて(せめて健康に悪くなく)旨いカップ麺は存在するのでしょうか?
そんな疑問を解決するため、僕が最も「健康に良い&旨いカップ麺」に近いと考える凄麺について、以下のテーマで研究を行います。
- 凄麺はほかのカップ麺とどことが違うのか?(この記事)
- ダイエット中にも食べられる!?脂質の少ない凄麺
- カップ麺のスープを飲まなければ、塩分控えめで健康によい?
- バリエーション豊富すぎる!数値で分析する凄麺(研究中)
- おまけ。ご当地ラーメン20種のレビュー(すべて食べましたが、その間に1種増えてしまいました)
もしも、どれを選んでも、どう食べても健康に悪い、という結論に達してしまった場合には、カップ麺からの卒業も考えています。そのための研究となります。
油に頼らない。だからダイエットに適している
目立つカロリー表記
僕が伝えたい、凄麺の凄いところ。それはパッケージの表にカロリー表示をしていることです。



カロリー表記の目的
食品においてカロリー表示の目的は、大きく2つあると考えています。
- 低カロリーで、ダイエットに有効であることをアピールする
- 高カロリーで、コスト対カロリーの良さをアピールする(ペヤングが代表例)
凄麺がどちらを目的としているかは分かりません。もしかしたら全く別の目的かもしれません。ですが僕が最初に手に取ることになったきっかけは、1.の低カロリーだったからです。
キーポイント「脂質」
凄麺のご当地ラーメンで最も低カロリーなのは「千葉竹岡式ラーメン」で、302kcalです。着目すべきは脂質の低さで、4.1g。

ノンフライの生麺食感を目指したカップ麺である「マルちゃん正麺 醤油味」は394kcal・脂質11.2g、「日清ラ王 背油醤油」は412kcal・脂質13.4gですので、凄麺の脂質の低さが目立ちます。
これらの違いはコンセプトの違いです。特に日清食品は油にこだわりがあるように感じられます。スタンダードな醤油ラーメンを「背油」醤油とすることからも、それを窺い知ることができます。
袋麺の「マルちゃん正麺 醤油味」は脂質4.6g、「日清ラ王 醤油」は脂質7.7g。凄麺「千葉竹岡式ラーメン」はチャーシューなどの具を含めて脂質4.1gなので、いかに低脂質かがよく分かります。
油に頼らないということ
油は旨い。これは揺るぎのない事実だと思います。たっぷりと風味を抱えることができるので、煮干などで味にパンチを効かせることもできますし、バターなどで贅沢な味のベースを作ることもできます。
ですが、凄麺シリーズの一部では、先述したように油が少ないのです。では旨くないのか?というと、そんなことはありません。スープのベースとなる出汁の風味、醤油などの調味料の風味、味付き具の風味、凄麺は風味にとことんこだわった結果、和食に通じる旨さへと昇華していると感じます。

カップ麺という、必ずしも健康的でない、もしかするとジャンキーさに惹かれて食べる人も多いであろう食品。しかし凄麺シリーズのうち少なくない商品において、ジャンキーとは真逆の方向を目指していると思えるのです。
20種類のご当地ラーメン
凄麺の幅の広さ
僕が凄麺を手にしたのは、低脂質・低カロリーだったからです。
2か月で6kgの減量をしたとき、低脂質・高たんぱく・腹持ち良しの食べ物を探し回っていました。その答えのひとつが凄麺だったのです。
しかし、すべての凄麺が低脂質というわけではありません。実に20種類のご当地ラーメンがラインナップされていて、ラーメンの特性に合わせて脂質の量も違います。
最も脂質の少ない「千葉竹岡式ラーメン」と、最も多い「新潟背脂醤油ラーメン」の栄養成分表示を比べると次のとおりです。脂質の量もエネルギーも、全く異なっていることが分かります。
千葉竹岡式ラーメン | 新潟背脂醤油ラーメン | |
エネルギー | 302kcal | 458kcal |
たん白質 | 11.0g | 10.4g |
脂質 | 4.1g | 19.9g |
炭水化物 | 55.2g | 59.3g |
食塩相当量 | 7.6g | 6.6g |
めん・かやく | 2.5g | 1.5g |
スープ | 5.1g | 5.1g |
好みのラーメンがきっとある
凄麺のご当地ラーメンは20種類。その幅は広く、まさかの「富山ブラック」がラインナップ!めちゃくちゃ黒く、本場の再現がされています。カップ麺界で飛び抜けてトガった存在です。

もうひとつ、抜けていると感じるのが「青森煮干中華そば」。これでもかっていうくらい煮干の風味が押し寄せてきます(なのに低脂質)。
本エントリ投稿時点でのご当地ラーメンは、下の表の20種類。ちなみに、このラインナップはほぼ変わらないというから驚きです。
(地域によるでしょうが店で見かけることがレアなものもあるので、試すこと自体が難しいかもしれませんが、あなたの好みのラーメンもきっとあるはずです。
函館塩ラーメン | 喜多方ラーメン | 信州味噌ラーメン | 奈良天理ラーメン |
静岡焼津かつおラーメン | 尾道中華そば | 青森煮干中華そば | 和歌山中華そば |
横浜発祥サンマー麺 | 新潟背脂醤油ラーメン | 横浜とんこつ家 | 長崎ちゃんぽん |
名古屋台湾ラーメン | 熟炊き博多とんこつ | 仙台辛味噌ラーメン | 千葉竹岡式ラーメン |
佐野らーめん | 札幌濃厚味噌ラーメン | 京都背脂醤油味 | 富山ブラック |
麺の凄さ
麺については、他の情報源にて
ここまで、麺について全く触れていませんでした。それは、食べてみないと分からない・伝わらないからです。僕が「ぷりぷりで生麺のような食感!!」と書くよりも、公式サイトや数々のファンの方のレビューを見る方が分かる・伝わると思いますし、それも実際に食べることにはかないません。
それでも麺について書くならば
最初に凄麺を食べたときは衝撃でした。それは凄麺の蕎麦でした。カップ麺のノンフライそばで、旨いと感じたのは初めてだったのです。
その後、ご当地ラーメンのシリーズを食べたときも再び衝撃でした。僕の知る限りでは、カップ麺で最も生麺に近い食感と感じましたし、それから数年経った2021年現在でもそうです。
健康の天敵「塩分」
ここまで凄麺を褒めちぎってきましたが、凄麺の、というよりラーメンの特徴として塩分の高さがあります。
麺+スープ+具の塩分量が最も少ない「佐野らーめん」で5.6g。WHOの推奨値が1日あたり5g以下なので、スープまですべて飲み干すには覚悟がいります。ひかえるのが無難でしょう。

なお最も塩分量が多い「仙台辛味噌ラーメン」「奈良天理スタミナラーメン」では8.6gです。
他のカップ麺にもあるように、凄麺にも「スープを飲む量を減らすことで、塩分摂取量をひかえることができます。」と書いてあります。しかし、スープを飲む量を減らせば塩分摂取量が減るのは当たり前のことなので、問題はどの程度減るかです。
もし、どう減らしても健康にさわる塩分量を摂取してしまう、ということになれば、僕はカップ麺とのお別れを考えなければなりません。
こうなると確かめずにはいられません。また、紹介をするからにはこの点もクリアにしなければならない、という想いから、実際の塩分摂取量を検証することにしました。塩分濃度計を買ったので、データ収集と分析を終えたら投稿します。