凄麺研究エントリー一覧
- 「凄麺研究」健康に良くてうまいカップ麺は存在するか?
- ダイエット中にも食べられる!脂質の少ないカップ麺(この記事)
- カップ麺のスープを飲まなければ、塩分控えめで健康によい?
この記事の目的
- 1食のカロリー300kcal以下を達成できる、凄麺のご当地ラーメンを紹介します。
- 本研究で生まれた「スープ冷凍分離法」を含む、3種類の方法で脂質をカットする方法を紹介します。
結論
- 最低カロリーの「千葉竹岡式ラーメン:302kcal」をはじめとして、4種類は300kcal以下を達成することが容易(スープを飲み干さなければ)
- 千葉竹岡式ラーメン:302kcal、横浜発祥サンマーメン:309kcal、青森煮干中華そば:310kcal、奈良天理スタミナラーメン:314kcal
- 油分のカットにより、さらに9種類が300kcal以下を達成できる可能性あり
- スープの袋を冷凍庫に入れておき、固まった油分をカットする「スープ冷凍分離法」で、極限まで脂質の摂取を抑えてカロリーオフ可能
注意
当サイトでは、公開情報と自身での実験から得られたデータをもとに考察を行った結果を紹介しています。科学的な根拠付けや、客観的な裏付けがされているわけではありません。喫食や手法の実践は、自己の責任において行ってください。
凄麺ご当地ラーメンの低カロリーランキング
凄麺はすべてノンフライ麺のため、麺のカロリーは高くありません。カロリーが高くなる主要因は脂質の多さとなっています。ご当地ラーメンには低脂質のランナップも多く、トータルで低カロリーな商品は脂質も低いです。
ここでは、低カロリーTOP5を紹介します。
低カロリーTOP5
- 千葉竹岡式ラーメン:302kcal(脂質4.1g)
- タマネギが浮かぶ醤油ラーメン。レトルトチャーシュー入り
- 横浜発祥サンマーメン:309kcal(脂質4.9g)
- オイスターソースが香る中華風味の醤油ラーメン。レトルトもやし入り
- 青森煮干中華そば:310kcal(脂質6.2g)
- 煮干の強パンチな醤油ラーメン。麩入り
- 奈良天理スタミナラーメン:314kcal(脂質4.6g)
- 辛味とニンニクのパンチな醤油ラーメン。フリーズドライ白菜入り
- 名古屋台湾ラーメン:339kcal(脂質4.5g)
- 辛い辛いとにかく辛い醤油ラーメン。後入れ辛ダレ付き
低カロリー上位4種類までは300kcal以下を達成しやすい
低カロリーNo.4の奈良天理スタミナラーメン(314kcal)までであれば、スープを飲まないことにより300kcal以下を達成できると考えられます。
千葉竹岡式ラーメンはスタンダードな醤油ラーメンですが、それ以外はとても個性的です。油分が無くとも、スープのベースの味で勝負している印象です。
禁断の技?カップ麺の「脂少なめ」油分カット
カップ麺の多くは、スープが個別の袋に入れられています。凄麺のご当地ラーメンはすべて、スープが個別の袋に入っています。さらに一部では調味油がスープとは別の袋に入っています。
麺をお湯で戻した後にスープを入れる際、油分を入れずにその他のスープだけを入れることにより、大幅に脂質をカットすることができます。
調味油が個別の袋の場合は入れないことで油分をカットできますが、液体スープに油分が含まれている場合はどうでしょうか?検証の結果、後述する2つの方法でカットすることができることが分かりました。
「手軽さがカップ麺のメリットなのに、わざわざ手間をかけるくらいなら、最初からカップ麺を食べなければよいのでは?」という声が聞こえてきそうですが、カップ麺ファンの中にも脂が苦手あるいは不要と考えている人もいるのではないでしょうか。あるいは、脂質をカットするメリット>味が薄くなるデメリット、と考える人もいるのではないでしょうか。
実は僕は、スープに浮いた脂や肉の脂身が苦手です。唇や舌が油でコーティングされる感覚が苦手で、除去できるときは取り除いています。乳化していたり、細かい粒になって混ざっていたりすると大丈夫なのですが。
油分カットで300kcalアンダーが見えてくるご当地ラーメン
凄麺のご当地ラーメン20種類のうち、油分をカットすることでカロリーが300kcal以下となる可能性のある商品が9種類あります(低カロリー上位4種類を除いて)。
ご当地ラーメン一覧に、色を付けて紹介します。
- 青:総カロリーが314kcal以下のためスープを飲まないことで300kcal以下を達成可能
- 黄:油分をカットすることで300kcal以下を達成できる可能性あり
函館塩ラーメン | 喜多方ラーメン | 信州味噌ラーメン | 奈良天理ラーメン |
静岡焼津かつおラーメン | 尾道中華そば | 青森煮干中華そば | 和歌山中華そば |
横浜発祥サンマー麺 | 新潟背油醤油ラーメン | 横浜とんこつ家 | 長崎ちゃんぽん |
名古屋台湾ラーメン | 熟炊き博多とんこつ | 仙台辛味噌ラーメン | 千葉竹岡式ラーメン |
佐野らーめん | 札幌濃厚味噌ラーメン | 京都背脂醤油味 | 富山ブラック |
300kcal以下の達成が困難と考えられる8種類は、以下の2つに分類されます。
- スープに背脂もしくはゴマ入りで、高い風味とコクを出す、高カロリーであることがコンセプトのラーメン
- 京都背脂醤油味、新潟背脂醤油ラーメン、尾道中華そば、函館塩ラーメン、熟炊き博多とんこつ
- 味噌ラーメンでスープの粘性が高く、油分の分離が困難なラーメン(技術開発で分離できる可能性はある)
- 札幌濃厚味噌ラーメン、仙台辛味噌ラーメン
油分カットのデメリット
油分をカットすれば摂取カロリーを減らすことができます。その反面、脂が持つ風味とコクが損なわれることになります。特に風味は味づくりに欠かせない要素ですので、カットするのは気が引ける方も多いのではないでしょうか。
しかし好みの問題であり個人差もありますが、凄麺は総じて油分以外での風味、コクがしっかりと形成されていると感じます。ですので、たとえ油分が無くとも、十分に美味しい味がつくり上げられます。
続けて紹介する油分のカット方法はそれぞれ、完全にカットせず好きな量だけ油分を入れることができますので、自身の好みの分量を探すのもよいかもしれません。
僕は、風味付けのために、ほんの少しだけ油分を入れることにしています。
油分のカット方法
調味油が別袋の場合
スープと調味油が別の袋の場合、調味油を入れないことで油分のカットが可能です(当たり前ですね)。
常温で脂が固まっている場合
常温で脂が固まっているスープの場合、スープの袋の内側に油分が張り付いている場合が多いです。そこで、お湯を麺に注ぎ2~5分待つ間にスープをフタの上にのせず、カップにスープを注ぐ際には油分以外の液体だけ注ぐようにします。スープの袋の中に残った油分を絞り入れないことが大切です。
正式な調理法ではスープの袋をフタの上で温めることになっていますが、これは主に脂を溶かして注ぎやすくする効果と、お湯の温度を少しでも高いまま保つ効果があるためと考えています。
常温のままスープをお湯に入れても、その容積比から、あまり温度は下がらないと考えられます。ですので、油分をカットするメリット>>完成したラーメンの温度が下がるデメリット、と考えてよいのではないでしょうか。
常温で液体の脂をカットする「スープ冷凍分離法」
常温で脂が液体の場合、スープの液体と混ざってしまい、油分だけを取り除くことは困難です。
しかし、その場合においても油分をカットする方法を考案しました。
長くなったので、別投稿にまとめました。
まとめ
スープを飲み干さないことでカロリーが300kcalを下回るご当地ラーメンが4種類、油分をカットすることでカロリーが300kcalを下回る可能性があるご当地ラーメンが9種類あります。
残りは、背脂入りなど高カロリーがコンセプトなものが5種類、油分の分離が困難なものが2種類となっています。
美味しく低カロリーな凄麺、ダイエット中でも食べられるカップ麺として選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。