【スープ冷凍分離法】カップ麺の脂を減らしてカロリーオフ:凄麺研究スピンオフ

凄麺研究

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カップ麺の油分を減らしたい!

みなさんは、カップ麺を脂少なめにしたいと思ったことはありませんか?

ラーメンは脂も含めて楽しむものだ!という方も多いと思います。しかし、油分をカットするメリットもあります。カロリーオフすることができますし、食感をクリアにすることもできるのです。脂の食感が苦手という方もいることでしょう。

調味油の袋がスープと別になっていれば簡単にカットすることができます。あるいは、スープの袋の中で油分が固まっていれば、カットしやすいです。しかし、油分が液体スープと混ざっている場合はどうでしょうか?カットすることはとても困難です。

常温では油分が液状のスープでも、油分を固めてカットする。それが「スープ冷凍分離法」です。

スープ冷凍分離法!

スープの袋を冷凍庫に入れて-18℃に冷やすことで、油分は固まり、その他のスープは液体のままという状態をつくり出せることを発見しました。これを、「スープ冷凍分離法」と名付けて提唱します。(もし、同じ方法がすでに提案されていたら、お知らせください)

実践!「佐野らーめん」でスープ冷凍分離法

凄麺のご当地ラーメン「佐野らーめん」に「スープ冷凍分離法」を適用した結果をご紹介します。

スープの袋を冷凍庫に入れておき開封

佐野らーめんはあっさり醤油味で、塩分が5.6gと少ないのですが、脂質は11.1gと多めです。スープに脂がしっかり浮きます。

内容物は平打ち麵、液体スープ、レトルトかやく、乾燥かやくで、このうちの液体スープを冷凍庫に入れます。10分程度入れておけばOKです。袋を開くと、油分がしっかり固まっています!

パッケージ
乾燥かやく、レトルトチャーシュー・メンマ、液体スープ
液体スープを冷凍庫から出したところ

固まっていない液体スープだけ投入

固まった油分以外の液体スープだけ投入すれば、脂少なめ佐野らーめんの完成です!スープが透き通っていて、油分をすべて入れた場合と比べれば違いは一目瞭然です。

脂が少ない澄んだスープとなる
[参考]油分をすべて入れた佐野らーめん

味はというと、僕の舌では違いが分からないくらい、しっかりした味わいです。鶏と豚と煮干のダシが絶妙に調和して、とても旨い!すべての味覚をダシと醤油の風味に向けられるので、凄麺のスープへのこだわりを強く感じることができます。

今回は油分を可能な限りカットしましたが、固まった油分を好みの分量だけ入れることも可能です。僕は普段、少しは入れることにしています。脂に含まれる風味も大切ですからね。

スープ冷凍分離法の原理

なぜ油分だけ固まるのか?というと、油分とスープ(食塩水)の凝固点(物質が個体となる温度)に違いがあるためです。

食塩水は凝固点が低くなり(凝固点降下あるいは氷点効果)、高濃度の食塩水では凝固点が-21.3℃となります(飽和溶液:それ以上塩が溶けない状態の場合)。ラーメンの液体スープは、塩分が非常に高濃度であるため、冷凍庫の-18℃では固まらないというわけです。

課題

ですので、スープの種類によっては、-18℃ですべてが固まってしまうかもしれません。あるいは、スープも油分も固まらないということも起こりえます。しかし、液体スープはその特性上(コストを抑えるためできるだけ分量を少なくしたい)、塩分濃度を極限まで高めることが最適となりそうですし、油分は特殊な種類でない限り凝固点が-18℃より高いようですので、多くの場合、「スープ冷凍分離法」は有効であると考えられます。

本記事の執筆時点では、凄麺のご当地ラーメンのうち「佐野らーめん」「喜多方ラーメン」および「信州味噌ラーメン」を用いた検証しか行えていません。今後の追加検証が期待されます。

まとめ

液体スープの袋を冷凍庫に入れて10分。それが「スープ冷凍分離法」のすべてです。

簡単に、油分を好きな量に調整できるので、カロリーオフや食感調整に、みなさんも試してみてはいかがでしょうか?

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